中小企業の経営者に必要な人材はスペシャリストとジェネラリストのどちらか? と質問したらどのような答えが返ってくるであろうか。
それぞれの経営者が現在抱えている課題によって回答は違ってくるでしょう。ではこれからの日本の企業にとって必要な人材は、スペシャリストかジェネラリストかと質問したらどうでしょうか?
日本の会社は、新人を採用しても人事政策として数年ごとに部署を転属させて仕事を覚えさせる制度が色濃く残っており、これではスペシャリストは育たないと言われているがどうですか?
「難しい質問ですね。AIに聞いたらどうですか?」と返答されるかもしれません。 皆さんはどう答えられますか?
では、AIに次のように質問してみました。「ジェネラリストとスペシャリストのどちらが会社にとって必要ですか? これからはジェネラリストとスペシャリストでどちらに志向したほうが良いですか? メリットやデメリットを教えてください。」
AIの回答は「会社にとって必要なのはジェネラリストとスペシャリストの両方です。どちらが重要かは、会社の成長段階や職種、あなたが目指すキャリアによって変わります。」です。
そして、ジェネラリストとスペシャリストのそれぞれのメリットやデメリットについて次のように回答してきました。
ジェネラリストのメリット
・ 幅広い仕事に対応できる
・ 高度な専門職への転職では不利になる場合がある
・ 部署間の調整やマネジメントが得意
・ 管理職や経営層を目指しやすい
・ 会社全体を見渡して判断できる
デメリット
・ 専門性が浅くなりやすい
・ 「代わりがいる」と見られることもある
・ 高度な専門職への転職では不利になる場合がある
スペシャリストのメリット
・ 専門知識や技術で高い評価を得やすい
・ AIが普及しても、高度な専門性は価値を保ちやすい分野がある
・ 希少性があれば年収アップにつながりやすい
・ 転職市場でも強みになりやすい
デメリット
・ 他分野への異動や転職が難しいことがある
・ 専門分野の需要が低下すると影響を受けやすい
・ マネジメント経験が不足しやすい
「これからの時代はどちらを目指すべき?」では
近年は、「専門性を持ったジェネラリスト」が求められる傾向があります。例えば、
・ 一つの分野では深い知識・スキルを持つ(専門性)
・ 他分野とも連携できる幅広い知識やコミュニケーション力を持つ(汎用性)
このような人材は「T字型人材」と呼ばれることがあります。例としては、
・ エンジニアでありながらプロジェクト管理もできる
・ 経理の専門知識を持ちつつ、ITやデータ分析も理解している
・ マーケティングの専門家で、営業や経営の視点も持っている
「会社はどちらを求める?」では、
多くの企業での役割は種々あり、その役割によって異なります。
AIらしい当たり障りのない模範的な解答です。
私の答えも同じです。
企業の業務範囲は千差万別で業務形態もそれぞれに合わせたものになっています。一つの型に決めることはできません。企業の最適解は同一でないと言えます。
それ故、各々の企業にとって必要な人材は、その時の環境によっても左右されるもので、企業を取りまく環境に適合しないと成長できず衰退してゆくのは多くの例がしめすとおりです。
日本の企業の昔からの人材育成制度で生き残れるのも、そうでないのも、業務形態が経営環境の変化に対応/適合できたあるいは影響を受けないか否かです。
言い換えれば、従来からの人材育成制度による人事政策でも問題ない分野と変更対応しなければ問題となってくる分野のどこに属しているかです。
イノベーションが求められる経営環境になっている分野に属していれば、イノベーションを起こす人材が必要です。ダーウィンの格言である「大きいもの、強いものが生き残るのではない。変化に対応できるものだけが生き残る。」
社内にイノベーションを起こす人材がいなければ、外部と協業・提携するオープンイノベーションを検討する必要があるでしょう。
横に広いジェネラリストとその分野に太い杭が深く立っているスペシャリストを一人の人間に期待するのでなく、お互いに補完できる組織が生き残る。
これからは、スペシャリストをジェネラリストと同レベルで処遇し大事にしてゆく必要はあるでしょう。
(MOTIP 新家;nt-pro.office@ja3.so-net.ne.jp)
