― 失敗した時、上手く行かないときなどに思い出す名言 ―
前稿までは、教訓的な言葉を多く述べてきたが、我々は偉人で天才でもない。その我々凡人が失敗した時にも先人は多くの参考になる言葉を残している。
我々にとっては失敗した時の言葉の方が身近に感じ、参考になることも多いのでないか?我々の身近にあるそのいくつかを紹介したい。
•「失敗は成功のもと」:失敗は誰でも経験する。大きな失敗も軽微な失敗もあるが、そこから学び、次に活かすことが大切である。凡人はそれが出来ないことも多々あるが、それでもこの言葉を胸に秘めてくじけずに再挑戦している。
•「七転び八起き」:失敗してもくじけずに立ち上がること、失敗の原因を究明して次に成功させることが重要だという教え、七回は失敗しても気にせずに、八起きで成功すれば良いと先人は言っている。七回転ぶ前に何とか解決したい。
•「弘法にも筆の誤り」:どんなに優れた人でも、時には失敗することがあるという有名な言葉であるが、書の名人である弘法大師(空海)でさえ、時には書き損じることがあるように、どんなに優れた人でも、時には失敗することがある。自信家だけでなく、ベテランでも失敗の言い訳にこの言葉をよく使うことがあるが、どんな名人となっても油断は禁物である。我々凡人はこの言葉を使うことの無いように事前のチェックを忘れないようにしたい。交通系で見かける指先呼称を習慣化しているところに学びたい。
•「怪我の功名」:失敗したが予想外の良い結果/成果につながった場合によく使われるが、予想しない効果が出る事があると期待した時は何も得られない。現状を直視し、失敗したものをそのままにせずに再発防止策の検討や新しい効用や使い方などに転用・応用する努力により初期の目的でない別の効果を得ることが出来ることがある。この言葉はその時に使われることも多いが、安易に「結果OK」と処理しない事が大事である。
•「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」:自分自身の失敗だけでなく、他人の失敗からも学ぶことが大切だという教え。他人/他社の失敗を己の事/自社の事として対処/行動することが重要で、世の中の情報にアンテナを張っているとこの言葉を活かした事例もその逆の事例も多いのに気が付く。
•「失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ」:行動しなければ何も始まらない、とよくいわれる。「何もしなければ何も生まれない」が、「一歩踏み出す前に、考えてから動け」や「何の準備もしないで踏み出すな」という言葉も良く使われる。
•「最大の名誉は決して倒れないことではない。倒れるたびに起き上がることである」:失敗しても諦めずに立ち上がることが大切だという教え。同様に、「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければそれは成功になる」も良く使われる。
偉人でも失敗に関する名言はある。たとえば、
アインシュタインの失敗に関する名言で有名なものに、「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である」というものがある。これは、失敗を恐れずに新しいことに挑戦することの大切さを教えてくれる言葉として良く引用される。そのほかにも、アインシュタインの失敗に関する名言として以下の言葉も有名である。
•「失敗は、ただ、より賢くやり直す機会に過ぎない。」
•「失敗は成功への道である」
これらの名言は、失敗を恐れず、挑戦し続けることの大切さを教えてくれる。
また、エジソンの有名な失敗に関する名言では、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」がある。この言葉は、失敗を成功への過程として捉え、諦めずに挑戦し続けることの大切さを教えてくれると言われるが、成功したものが言える言葉でもある。
エジソンの失敗に関する名言はその他に、エジソンの粘り強さや、諦めずに挑戦し続ける姿勢を示しているものとして次の言葉も良く使われる。
•「失敗は成功の母」
•「普通の人は、『これ以上やっても駄目だ』というところで諦める。やっとそれからだというのに」
•「人生に失敗した人の多くは、自分が成功にどれだけ近づいているか気がつかずにあきらめた人たちだ」
エジソンは、失敗を単なる結果としてではなく、成功へのプロセスの一部として捉えて、そのため、失敗を恐れずに、何度も挑戦を繰り返すことができたと言われている。
以上の言葉は現代社会においても、挑戦する勇気を与えてくれる普遍的なメッセージとして、利用したものである。
凡人は、これらの言葉を糧に落ち込まないで前進することが大切である。
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